引っ越しや模様替えのタイミングで、「家具、どう選ぶべきか?」と悩んだことはありませんか?
特に中古家具となると、“一点もの”という性質から選び方がわかりづらく、躊躇する人も多いはず。
しかし、実は中古家具こそ「暮らしにフィットする家具」として非常に優秀です。
今回は、住まいを熟知した不動産屋の目線から、失敗しない中古家具の選び方をお伝えします。
家具選びで“失敗する人”の共通点
よくある失敗例がこちらです:
- 雰囲気だけで選んで、部屋に対して家具が大きすぎた
- 家具の色や素材がちぐはぐで、空間に落ち着きがない
- 家具同士の高さや奥行きがバラバラで、視覚的にゴチャつく
原因の多くは「空間に対する想像力」がないまま選んでしまうこと。
家具は単体で考えるのではなく、暮らし全体の中で考える必要があります。
不動産のプロが見てきた「暮らしに合う家具」とは?
部屋の間取りや構造、光の入り方、窓やコンセントの位置——。
住まいには「その部屋なりのクセ」があります。
たとえば、南向きの明るい部屋には明るすぎる白家具よりも、落ち着いた木のトーンが合うことが多いです。
逆に、天井が低めの部屋に大きなキャビネットを置いてしまうと圧迫感が出てしまうなんて例も。
“住む人の動線”や“部屋の性格”を意識すると、選ぶべき家具が自然と絞れてきます。
中古家具だからこそできる「空間に寄り添う」選び方
新品家具は「規格化された便利さ」が魅力ですが、逆にいえば「部屋の個性に対して万能ではない」とも言えます。
中古家具は、
- 絶妙なサイズ感のものが見つかる
- 時代背景が似ていると空間になじむ
- 経年変化が部屋に「こなれ感」を生み出す
など、意外と「現代の住宅にぴったりフィットする」要素を多く持っています。
どこから選ぶべき?最初の1点は「主張しすぎない主役」から
部屋の印象を変えたいなら、まずは「照明」「ローテーブル」「椅子」のような、比較的サイズが小さく、それでいて存在感のある家具から始めてみましょう。
たとえば、北欧のヴィンテージチェアをダイニングに1脚置くだけでも、空間に自然な「奥行き」と「リズム」が生まれます。
また、コードの長さやシェードの形が特徴的な照明をひとつ足すだけで、空間に「重心」ができて、部屋のバランスが整って見えるようになります。
まとめ|「映える家具」より「生きる家具」を
中古家具選びは、単なるインテリアの話ではなく、暮らしそのものと向き合う行為です。
SNSで映える家具よりも、自分の生活と自然に馴染む“生きた家具”を選ぶ。
そんな視点で中古家具を探してみてください。
きっとあなたの部屋に、静かにフィットする一品と出会えるはずです。